
今日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
なぜこういう会を開く気になったかといいますと、頭のてっぺんから湯気が出すほど、怒り狂っているからであります。この4年ほどの間は、この怒りを溜めておりましたが、とうとう火山のように爆発してしまいました。その怒りの根源となりましたことを少しお話します。
2004年の夏のことでございます。「ロード・トゥ・バーディション」というトム・ハンクス主演の映画がアカデミー賞の候補になった作品、私大好きなトムハンクスが出ていますので、映画館に足を運びました。マフィアの殺し屋が小さな子供を連れて旅をしている、ということに非常にひっかかったわけでありますが、そんなことはさておいて映画を楽しもうとおもって観にいきました。一番最初の画面に「道は選ばなければならない。Kazuo Koike」と英語で出ておりました。どこかで聞いたことのある言葉と名前だと思いました。これが「ロード・トゥー・バーディション」は「子連れ狼」のオマージュであるという説明があって、アカデミー賞のノミネート3作品に残った作品が私の海賊版でした。
ちょうどこの年2004年は、日本のビジネスコンテンツが14兆7000億円と、ピカチューを中心としまして世界中に大ヒットを飛ばした年でした。14兆7000億円といいますと、映画も音楽も入るわけですが、マンガとアニメとゲームの3つの真ん中を結んでいるキャラクターという閂が跳ねた年でした。去年あたりは13兆円と少し下がってきましたが、このビジネスコンテンツが跳ねた年に、私も海賊版を出されたか、と思いました。 (以下「キル・ビル」における海賊行為やハリウッドメジャーとの裁判経緯などの説明があった。小池塾頭のアンチパイレイシーの矛先はどうもアジアではなく、ハリウッドに怒りの矛先が向いているようだ)
何しろ、ここに集まっている半数ぐらいが、日本のビジネスコンテンツを産み出した作家たちであります。これを機会に、せかいに巨大なビジネスコンテンツを発しているクリエイターのお顔を知っていただきたいのです。
私は30年の間、「マンガはキャラクターである」と叫びながら、大勢の弟子を育ててきました。キャラクターの作り方、動かし方、活かし方。この3つを基本にして、劇画村塾というものをやってきました。そこを出て行った塾生たちは、すでに、300人を越えようとしています。この300人の塾生たちが、世界に羽ばたくような大コンテンツを作り上げてくるという実態は、私も想像しませんでした。やはり、優秀な門下生を持った私は、非常に幸せものです。この小池一夫劇画村塾が相手と戦うには、学校法人ではダメです。株式会社にして戦わなければ、会社対会社、法人対法人の一騎打ちをしなければなりません。どこの国であろうとも、ビジネスコンテンツを簒奪するものは許さないという団体でぶつかっていかなくてはなりません。それが教育機関というよりも、1つの法人としての株式に則ったうえでの戦争をやらなくてはなりません。これが、今回の小池一夫劇画村塾(株)の発足の理由です。
もちろん、金田さんとは25年以来の友人ですが、彼をうらやましいと思うのは、語学堪能なことです。私は30年、キャラクター作りのノウハウを持っているわけでありますから、この二人をコラボレートすれば何かできるのではないかと考えました。
一人では何もできません。このようにビジネスコンテンツを持っている作家たちが協力しなければいけません。それをサポートする出版社の皆様方、全員が力を合わせないと、何もできないわけであります。一人では蟷螂の斧のようなもので、巨大な権力に向かっていくことはできません。ぜひ皆様方の協力、私の一門の協力、並びに皆様方の力をお借りしなければできません。
弘兼憲史さんも駆けつけてくれた
コンテンツの塊・熱血漢